田植え後、私たち指導員は、
舞岡に来ると、担当の田んぼの点検をします。
私の場合は、週に数回、「田廻り」をしています。
畦に穴が空いて、水が漏れていないか等を確認するのですが、
去年は、みる度ごとに水が抜けていたのですが、今年は少ないです。
ひと安心です。
お百姓さんは、そんな田廻りを
「稲に足音を聴かせる」といいました。
とても素敵な表現です。私はそんな世界観が大好きです。
利益だけにとらわれない、「農」の奥深さを感じます。
ひとりで、田廻りをしていると
みんなで作業をしている時とは違う、
ひっそりとした生きものたちの世界と出会います。
実は、それが愉しみだったりするのですが。
夕方には、杭のところにカワセミがとまったり、
目印のために立てた竹の棒に、トンボがとまったりしていて
すぐそばにいっても、逃げないでいてくれるので、よく観ることもできます。
写真は、
田んぼの水口にある木の板にとまった、
シオカラトンボ(オス)。
何気なく、人がしたことが、
ちゃんと生きものの場となっている
と思うと、嬉しくなります。
今年田廻りで頻繁に会うのがヘビです。
7割方、出くわすといった感じです。
みんなと作業をしている時は、
がやがやしているので
ヘビも隠れているのだと思います。
一人で作業していると
すぐ近くにいるので、びっくりします
写真は「ヤマカガシ」です。(7月16日16時すぎ)
赤と黄色が目立つのが特徴です。毒を持っているので注意が必要です。
こちらが何かしなければ、攻撃をすることはありません。
見かけたら、そっと、どこかへ行くのを待ちます。
他にシマヘビも、ゆいまる田で出会いましたが、ヤマカガシは高頻度で会います。
いずれも田んぼの中に作った水路の辺りでいるのをみています。
たぶん、畦に巣があるのではないかなと思います。
卵が畦に!(6月18日)
これは、
「カルガモの卵」だそうです。
ほぼニワトリの卵くらいの大きさで、
少し青みがかっています。
カルガモは時折、こういうことをするそうです。
育児放棄した卵ということになるので、もう孵化は難しいと思われます。
この日は雨も降り続いていました。
数日後、もう卵はなくなっていました。あのヘビが食べたりしたのでしょうか?
何年みていても、新しい発見がある。生きものの世界は本当に面白いです。
わからないこと、知らないことの方が、はるかに多いのです。