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ゆいまーる

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「ゆいまーる」の生きものたち 〜田廻りで出会う生きもの〜

田植え後、私たち指導員は、
舞岡に来ると、担当の田んぼの点検をします。
私の場合は、週に数回、「田廻り」をしています。

畦に穴が空いて、水が漏れていないか等を確認するのですが、
去年は、みる度ごとに水が抜けていたのですが、今年は少ないです。
ひと安心です。

お百姓さんは、そんな田廻りを
「稲に足音を聴かせる」といいました。

とても素敵な表現です。私はそんな世界観が大好きです。
利益だけにとらわれない、「農」の奥深さを感じます。

ひとりで、田廻りをしていると
みんなで作業をしている時とは違う、
ひっそりとした生きものたちの世界と出会います。
実は、それが愉しみだったりするのですが。

夕方には、杭のところにカワセミがとまったり、
目印のために立てた竹の棒に、トンボがとまったりしていて
すぐそばにいっても、逃げないでいてくれるので、よく観ることもできます。

「ゆいまーる」の生きものたち 〜田廻りで出会う生きもの〜_d0112350_17434588.jpg
写真は、
田んぼの水口にある木の板にとまった、
シオカラトンボ(オス)。

何気なく、人がしたことが、
ちゃんと生きものの場となっている
と思うと、嬉しくなります。


「ゆいまーる」の生きものたち 〜田廻りで出会う生きもの〜_d0112350_1750247.jpg今年田廻りで頻繁に会うのがヘビです。
7割方、出くわすといった感じです。

みんなと作業をしている時は、
がやがやしているので
ヘビも隠れているのだと思います。

一人で作業していると
すぐ近くにいるので、びっくりします


写真は「ヤマカガシ」です。(7月16日16時すぎ)
赤と黄色が目立つのが特徴です。毒を持っているので注意が必要です。
こちらが何かしなければ、攻撃をすることはありません。
見かけたら、そっと、どこかへ行くのを待ちます。

他にシマヘビも、ゆいまる田で出会いましたが、ヤマカガシは高頻度で会います。
いずれも田んぼの中に作った水路の辺りでいるのをみています。
たぶん、畦に巣があるのではないかなと思います。

「ゆいまーる」の生きものたち 〜田廻りで出会う生きもの〜_d0112350_180360.jpg
卵が畦に!(6月18日)

これは、
「カルガモの卵」だそうです。

ほぼニワトリの卵くらいの大きさで、
少し青みがかっています。


カルガモは時折、こういうことをするそうです。
育児放棄した卵ということになるので、もう孵化は難しいと思われます。
この日は雨も降り続いていました。

数日後、もう卵はなくなっていました。あのヘビが食べたりしたのでしょうか?

何年みていても、新しい発見がある。生きものの世界は本当に面白いです。
わからないこと、知らないことの方が、はるかに多いのです。
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-16 16:35 | 「ゆいまーる」の生きものたち