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キクモとメダカ 〜草や虫も敵とせず〜

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去年、ゆいまる田にやって来たキクモ。(以前から、ちらほらとはありました)
かわいい花が咲くといいこともあって、
コナギのように「絶対取る」ということはしないようにしました。
稲への影響もみられませんでした。

その頃の私の所感は、
『若干、キクモが繁茂したところは稲穂が少ないかもかも?と
気にしているからそう感じるのかわかりません、という程度でした。
(稲の葉の色が変わるなどの変化はみられませんでした)』

「キクモのじゅうたん」2010.10

そんなことで、去年の7月からのキクモは、
ゆいまる田は冬の田起こしをしない(生きものへの配慮から)で、冬場を過ごし、
3.11以降田んぼの作業を、お休みしたため、
春の田起こしをせず(3月、4月)、今年は「不耕起"半"田んぼ」となり、
その間、どんどん勢力を広げていき、ついに田んぼの端まで達したのでした。

去年1割程の面積にあったキクモが反対側の畦に到達、(7月中旬)
キクモすごーッ!と思っていた頃、それに呼応するように
メダカがびっくりするほど、大繁殖したのでした。
それは、例年にない程の数の多さで、赤ちゃんメダカもいっぱいだったのが、
水路から入り込んでしまったことだけではないことを容易に推測させました。
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わかりやすくいうと、
お茶碗一杯(稲3株分)で、メダカが10匹はいる、という位の数です。
ゆいまーるの田んぼには、
おそらく数千単位のメダカが育っているということになります。

水中で柔らかなキクモ。金魚鉢に入れる藻によく似ています。
お腹の大きい、卵を抱えたメダカもいっぱいいました。
キクモに卵を産んでいることを見越せば、
さらに多くのメダカの命が在ることになります。

草取りの判断も、コナギ、イボクサ、オモダカなどは取ることにし、
キクモはそのまま残すようにしました。
実際、何万にもなるであろうメダカの命を奪ってしまう気にはとてもなれません。


ここで、ひとつ、問題が発生しました。
メダカの中にオレンジのメダカが!

(左)野生種:クロメダカ (右)鑑賞魚:ヒメダカ/卵を持っているのがみえます
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ここでは、移入種であるヒメダカは、繁殖されてはちと困るもの。
目立つので見つければ取ることはできますが...

何が残して良くて、何がダメなのか。
おんなじ命なのに...考えてしまう問題です。
ですが、このヒメダカがいるということは、人の手によってされたもの。
人は本当に、環境にとって、大きなチカラを持ってしまっています。
いいチカラとして、使いたいです...

逆に、いいところは、
メダカの産卵の水草になることと、
コナギ(田の草とりで取る草)が、キクモが水面を覆うように生えるために
とても少ないということです。

ーーーーーーー

7月中旬、キクモは旺盛に成長し、
沈水形の葉から陸生形の葉が目立つようになりました。
田んぼ4割程の面積です。
少しばかり、キクモが多いあたりで、稲の葉の色に薄さを感じました。

7月の半ばには、孵化したであろうメダカは増えてもいいように思っていましたが、
みかける数が減って来ました。
なぜかな、と思っていると、なるほど、それが自然の摂理。
自然淘汰されたということのようです。
卵が孵化して、大人のメダカになれるのは、ほんの一握りのメダカ。
自然の厳しさを目の当たりにしました。

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キクモへの対策として、
稲株に酸素を入れる、稲の根を切る=稲の間を踏む(稲が元気になります)、
周りのキクモを減らす、ということにしました。

キクモの陸生形の葉が多く繁茂している部分は取る=メダカの卵が付いていない
陸生形の葉と沈水形の葉の繁茂の境目は、見守り=取らない

その作業はいっぺんではなく、徐々に。

生きものの逃げ場を、ちゃんと確保しながら行うことは、自然農の大きな教えです。
「草や虫も敵としない」そんな豊かさを感じていたいです。

メダカの繁殖時期も収まって来たことも、キクモ対策を始めた大きな判断材料です。

この1カ月と少しの間、どんどん状況は変化し、
メダカ、キクモの様子も色々に変わっていきました。
とても面白かった。
稲と生きもの(植物も含めた生きもの)をどうみるか、とても学びになりました。


田んぼは、稲を育てる場所だけではない。
宇根さんの言っていたことを思い出します。

生きものも、人も育んでいくんだなあと。
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by yuima-ru_tanbo | 2011-08-01 18:40 | 「ゆいまーる」の生きものたち