今年の案山子まつり
今年作る案山子は、自然への畏怖、
そして人と自然との繋がりを意識するものにしたいと、ずっと思っていました。
東電原発事故という、
自然に対して、取り返しのつかないことをした人間に対して、
自然はただただ受けとめるしかなく、自然はどう思っているんだろうと思うと、
怒っている、悲しんでいる、哀れんでいるだろうと、私は感じます。
けれど、自然の営みは絶えずして、その営みのなかで、
人間の生み出した毒を浄化してくれるのもまた、
多くの生きものたちであることは、まぎれない事実であり、
目にみえないような小さな生きものたちから、大きな犠牲を払わされることになるのだろうと思います。
生きものたちには、何の罪もないのに。
今、「落葉は、土は、汚れているから」という言葉をよく聞きますが、
私はその言葉を使うことに躊躇します。
「汚したのは人間だ(汚れているのは人間だ)」ということを、
決して忘れてはいけないと思います。
ということで、
今年の案山子は、「木霊(こだま)」です。
木霊は、木の精霊。
木霊を思うとき、素敵な絵本があるので、ご紹介しますね。
「森の木」川端誠 (いいサイトがみつからなかったので、アマゾンで失礼)
さて、
いつもゆるゆるなイメージを
私から伝えられる
ゆいまーるのみなさん。
今年は、なんとも手際良く、
案山子作りが進んでゆきました。
すごい、すごい。
なんと、今日一日で完成!
竹のまわりに藁をつけて、木を。
竹で作った
丸い球(地球)のなかに、
木霊がいます。
風に揺れると
竹の風鈴の心地良い音がします。
木霊の口は、大きなお口。
木霊。
副題は、
「民よ、森の声を聴け」 です。
恒例のゆいまーる案山子クロニクル
2007「ゆいまーる君」
2008「風の又三郎」
2009「だいだらぼっち」 2010「ヤマタノオロチ」