23番田んぼでの、はじめての稲刈りを迎えました。
ここ最近、例年思うことは、去年も書きましたが、
農というものは、そもそも「楽(らく)」ではないのです。
あそびでもなく、「仕事」「作業」として行うということの大切さです。
田植えから、ほぼ6ヶ月。
葉を伸ばし、花が咲き、実を結んで、この日を迎えた稲穂を、
片付けしごとではなく、ゆっくりと真摯に向き合いながら、稲刈りをしたい、
大げさにいうと、そんな面もちです。
私は、
舞岡公園は体験田ですが、農の所作として、
一人一人がしっかり作業を行うことは、大切なことだと考えています。
たいへんだからこそ、機械化がすすんだ現代の稲作のなかで、
今も、手仕事として残るこの田んぼの作業を、
「楽(らく)」ではなくとも「楽しみ」たい!
そんな気持ち。
今年も稲刈りをおえて、感じたことですが、
ゆいまーるの小さな田んぼは、一人が自給する分にはちょうどの広さで、
このくらいの大きさの田んぼであれば、一人で行える作業量としての動きは
まだまだいけるな、ということです。
そのなかに、集う人たちと、ゆったりしながら、たっぷりと作業をするというのは、
そこに、ひとりでは味わえない「楽しさ」「豊かさ」を届けてくれます。
今回、私は「結わき(まるく)」をしていましたが、
最後の方は手が痛くなりました。
でも、その痛みのなかには、「たいへんだったなあ」という実感と、
黙々と作業をするなかで得られる楽しさ、感謝があります。
作業をしていると、なんだか、ありがたみを感じてきます。
「食を得る」ということは、たいへんなことなのです。
田んぼは、やっぱり生きもの(稲も含めての生きもの)と自分が
つながることを実感する場所だなあと思います。
稲刈りをおえ、不耕田であるこの23番田んぼは、
冬のあいだ生きものたちにかえします。
そのための準備は、ゆいまーるにとってはじめてのこと。
愉しみです。
と、その前に、2週間後の脱穀です。 (^_^)