人気ブログランキング |

ゆいまーる

yuitanbo.exblog.jp
ブログトップ

<   2011年 07月 ( 8 )   > この月の画像一覧

「ゆいまーる」の生きものたち 〜田廻りで出会う生きもの〜

田植え後、私たち指導員は、
舞岡に来ると、担当の田んぼの点検をします。
私の場合は、週に数回、「田廻り」をしています。

畦に穴が空いて、水が漏れていないか等を確認するのですが、
去年は、みる度ごとに水が抜けていたのですが、今年は少ないです。
ひと安心です。

お百姓さんは、そんな田廻りを
「稲に足音を聴かせる」といいました。

とても素敵な表現です。私はそんな世界観が大好きです。
利益だけにとらわれない、「農」の奥深さを感じます。

ひとりで、田廻りをしていると
みんなで作業をしている時とは違う、
ひっそりとした生きものたちの世界と出会います。
実は、それが愉しみだったりするのですが。

夕方には、杭のところにカワセミがとまったり、
目印のために立てた竹の棒に、トンボがとまったりしていて
すぐそばにいっても、逃げないでいてくれるので、よく観ることもできます。

d0112350_17434588.jpg
写真は、
田んぼの水口にある木の板にとまった、
シオカラトンボ(オス)。

何気なく、人がしたことが、
ちゃんと生きものの場となっている
と思うと、嬉しくなります。


d0112350_1750247.jpg今年田廻りで頻繁に会うのがヘビです。
7割方、出くわすといった感じです。

みんなと作業をしている時は、
がやがやしているので
ヘビも隠れているのだと思います。

一人で作業していると
すぐ近くにいるので、びっくりします


写真は「ヤマカガシ」です。(7月16日16時すぎ)
赤と黄色が目立つのが特徴です。毒を持っているので注意が必要です。
こちらが何かしなければ、攻撃をすることはありません。
見かけたら、そっと、どこかへ行くのを待ちます。

他にシマヘビも、ゆいまる田で出会いましたが、ヤマカガシは高頻度で会います。
いずれも田んぼの中に作った水路の辺りでいるのをみています。
たぶん、畦に巣があるのではないかなと思います。

d0112350_180360.jpg
卵が畦に!(6月18日)

これは、
「カルガモの卵」だそうです。

ほぼニワトリの卵くらいの大きさで、
少し青みがかっています。


カルガモは時折、こういうことをするそうです。
育児放棄した卵ということになるので、もう孵化は難しいと思われます。
この日は雨も降り続いていました。

数日後、もう卵はなくなっていました。あのヘビが食べたりしたのでしょうか?

何年みていても、新しい発見がある。生きものの世界は本当に面白いです。
わからないこと、知らないことの方が、はるかに多いのです。
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-16 16:35 | 「ゆいまーる」の生きものたち

田んぼの生きもの調べ2011 〜めだかまつり〜


青い空。もう夏ですね。 緑の苗が風に揺れています。
d0112350_16485428.jpg

田植えから34日後の「ゆいまる田」。
田植え40日後くらいが、いちばん生きもののにぎわいが高いといわれています。

この時期は、田んぼの生きもの調べをしています。
今年は、どんな生きものに会えるでしょうか。

今年は、6月の下旬から7月の始めにかけて、
ゆいまーる田には、メダカがいっぱい。
めだかの学校というよりも、めだかまつり、というくらいに大発生。

もともと、ゆいまる田の水は、水路から直接ひくので、
水路の生きもの(メダカやエビなど)が入り込むことありましたが、
今年は、ゆいまる田で「繁殖している」といった感じです。

そして、それは、
去年から注目してみてきた「キクモ(菊藻)」という水田の草と関係がありました。
キクモは水中の状態では、とても柔らかな草で、
いかにもメダカが卵を産むのに適しています。

見ると、お腹の大きい、卵を持ったメダカもたくさん泳いでいます。

今日から、セルカリア対策が解除され、田んぼに入ることはできるのですが、
キクモは取らずに様子を見ることにしました。
今、キクモには、たくさんのメダカの卵が付いているはずです。

メダカをとって、観察しました。
まず、本当に「メダカ」であるのかを確かめます。
d0112350_17173330.jpg

結果、何匹かを見てみましたが、すべて「メダカ」でした。安心。

「メダカ」か「カダヤシ」かを心配していました。
しりびれの部分をみると容易に見分けることができます。

カダヤシ(蚊絶やし)は、メダカに似ているお魚で、北アメリカ原産の外来種です。
蚊の幼虫であるボウフラを食べてくれることから、日本に持ち込まれた魚です。
実際、私はカダヤシを水路でみたことがありました。

ちなみに舞岡のメダカは、「黒メダカ」といわれるもので、
在来種です。今、メダカはどんどん少なくなってきている生きものなので、
各地で、種の保存が行われています。
各水域(川)によって、同じクロメダカでも違ってきます。
奥の深いクロメダカの世界です。

d0112350_17291934.jpg
今日の観察では、他に
オタマジャクシの足が生えた様子や、
ザリガニ、スジエビ、サカマキガイ
などがみれました。



今年は、生きものの種類と、増減を顕著に感じています。
それは、また別記事でお知らせしたいと思います。


・(参考)メダカとカダヤシのわかりやすい見分けのページ
  和歌山県立自然博物館「メダカとカダヤシ」

by yuima-ru_tanbo | 2011-07-16 13:48 | 「ゆいまーる」の生きものたち

炊き出し

d0112350_16295999.jpg

年に3回、炊き出しをしています。
ここ2年程、3月の炊き出し(餅つき)が中止になっているので、
久しぶりの炊き出しです。

黒米入りの塩おむすびと、谷戸鍋。
そのまんまがいちばんおいしい。ごちそうさまでした。

d0112350_16382689.jpgd0112350_16384694.jpg

d0112350_16403825.jpg


お釜の底は、
かまどの灰をつけて、ごしごし。

子どもたちは、
それが気に入った様子です。
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-16 12:28 | 「現在」の田んぼ

第3回7月の作業「畦の草刈り」

セルカリア対策のため1回おやすみをした「ゆいまーる」の田んぼ。

今日は田植え後、34日後の作業となりました。
今日は、「畦の草刈り」です。
(セルカリア対策は今日解除されましたが、畦の草刈りのみの作業にしました。)
 →理由は別記事で

久しぶりに、水路の草も刈りました。
葦がずいぶん入り込んで来ています。(となりが葦原だからね)

d0112350_165044.jpg
リヤカーいっぱいの
刈り草になりました。

今年は、センダングサが
多くあったのが、気になりました。
帰化種ではありますが種によっては
要注意外来生物になります。
もう少し調べて判断します。

小さな子どもたちも、ワイワイがんばります。

d0112350_1616531.jpgd0112350_16171378.jpg

リヤカーで堆肥場まで刈草を運びます。
堆肥場に積んだら、よく踏むことが大切です。

子どもたちにとっては、どこでも遊び場。堆肥場はトランポリン。

d0112350_1624440.jpgd0112350_16242786.jpg


さあ、お腹が空きました。今日は炊き出しです!
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-16 12:01 | 「現在」の田んぼ

NHKラジオ第2 こころをよむ 宇根さん「田んぼの生きものと農業の心」

お知らせです!

私も会員だった、農と自然の研究所(昨年解散)の代表の
宇根豊さんが、「田んぼの生きものと農業の心」を語ります。

NHKラジオ第2「こころをよむ」という番組。
2011年7月〜9月に、「田んぼの生きものと農業の心」をテーマに放送されます。
(もう始まってます)


詳しくは、
NHKラジオ第2 「こころをよむ」 田んぼの生きものと農業の心/講師:宇根豊

放送は、日曜日6:45〜〜7:25/再放送 翌週(日)13:20〜14:00


内容は、「田んぼに集まる生きもの」「生きものを支える百姓仕事」
「生きものに支えられている百姓」「自然の恵みを引き出す百姓仕事」等々...

今まで、農と自然の研究所で語られてきたことの集大成のようで、
わくわくする内容です〜〜!

私が田んぼ好きになった大きなきっかけを与えてくれたのが宇根さんです。
(宇根さんは、以前舞岡にも来ていただきました)

必聴!
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-13 22:41 | 「ゆいまーる」からのお知らせ

第3回目 7月の作業は、「畦の草刈り」です。

第3回目 7月の作業は、「畦の草刈り」です。

梅雨が明け、毎日の強い陽射し。もう夏!!の田んぼです。

現在、舞岡公園の田んぼでは、田んぼに入らない対応を継続中です。
ので、畦の草刈りを中心に行います。

ぐんぐん伸びている畦の草刈りをします。

作業日程は、

7月16日土曜日
10時から12時です



ゆいまーる田んぼは、他の田んぼと比べ半月程遅れて田植えをしています。
7月16日は、田植えから34日後にあたります。

田植え後40日頃は、いちばん生きものがにぎわう時期です。
作業をしながら、田んぼのなかの生きもの観察もしたいと思います。
今年は、去年と生きものの種類がぜんぜん違うんです。
なぜでしょう? お楽しみに。


今年度、1回めになります「炊き出し」を作業と同時進行で行います。
かまどを焚いて、おにぎりと、舞岡公園産お野菜を使った鍋、
通称「谷戸鍋」を作ります。
お昼ごはん、お楽しみに♪


※「ゆいまーる」会員ではない方で、このHPをご覧になりご参加希望の方は、
  yuima-ru_tanbo@excite.co.jp までご連絡下さい。
  詳しいご連絡をさせていただきます。
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-13 18:52 | 田んぼの作業日程のお知らせ

ミズオオバコがキターッ!

d0112350_18174916.jpg

去年から、お隣の田んぼにやって来た、ミズオオバコ。
種がこぼれて、いつかは「ゆいまる田」にもやってくるのではないかな、
と思っていました。

今年、ミズオオバコを確認。(7月10日)
1株ですが、うれしいものですね。

やみくもに草とりをしてしまっては、気がつかずに失ってしまうものです。
今年はセルカリアの対策で、草とりを1回お休みしたのも、
功を奏したのかもしれません。
この部分をかき混ぜていたり、分からず草を取っていたら、
今はないのは想像できます。

例えば、林での草刈りは、よく観察し、
保全すべき草を残すようにして、鎌で手刈ります。
「保全草刈り」というのは、このように手間のかかるものです。
もちろん、機械刈りではこのような判断すらできません。

田んぼも、出来得る限りよく観察して
草とりの判断をすべきだと私は感じています。

稲の成長の具合に、草がどのような影響を与えるのかをよく観察しながら、
手を入れる。その都度の状態をみて、判断をする。

できれば、何もせずとも、田の中で自然のバランスがとられていくのが理想ですが...

ミズオオバコは、これで稲の成長に影響を与えてしまうということはなく、
神奈川県では、レッドデータ絶滅危惧Ⅰ類になります。
わかりやすくいえば、分類上は、絶滅一歩手前です。

ゆいまる田に、1株の「ミズオオバコ」、見守り開始です。
お花が咲くのがたのしみです。


ミズオオバコ(水大葉子):トチカガミ科ミズオオバコ属
別名:ミズアサガオ/一年生の沈水植物
オオバコの葉に似ているため、名にも付いたが、オオバコとは別種。
花期は8〜10月
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-10 16:54 | 「ゆいまーる」の生きものたち

セルカリア講座 〜知られざる寄生虫の世界〜

追記

「鳥類住血吸虫」と正式に判明しました。
(→日本住血吸虫ではない)

ヒメモノアラガイが中間宿主による、Trichobilharzia属の住血吸虫と判明。
Trichobilharzia属とわかったことで、宿主もカモ類とわかるのだそう。
(属別に宿主の鳥が異なる)

今回の調査では、=「カルガモ」ということになります。

d0112350_2143721.jpg

※よくわかる、ドイツの寄生虫研究(大学サイト?)さんの図解


ああ、カルガモさん、
田んぼでスイスイしている時に、セルカリアからの危険があったなんて...
教えてあげたいです...


資料リンク
国立感染症研究所感染症情報センター 日本における鳥類住血吸虫によるセルカリア性皮膚炎
国立感染症研究所感染症情報センター 日本における住血吸虫性皮膚炎の分布と宿主

ーーーーーーーーーーーー

現在、原因究明中のセルカリア。
さあ、セルカリアってどんな生きものでしょうか?
みたことがありますか?

いい機会なので、お勉強しましょう!

「セルカリア」は生きものの名前ではないんです。
寄生虫の一種で「吸虫(きゅうちゅう)」のなかの、
生活環における第1ステージの状態を「セルカリア」というのです。

今、舞岡で呼んでいるものは、
「住血吸虫」(生きもの)の「セルカリア」(状態)ということになります。

生活環
卵→ミラシジウム幼生→スポロシスト幼生→セルカリア(幼虫)→成虫

成虫になると肉眼でも確認できる大きさ(1~2cm)なので、
私はなんとなく見たことあるかも〜?という感じです。
セルカリアの状態では、非常に小さいのでわかりません。(0.2mm)

卵はどこから来るのかというと、
冬場、田んぼにやって来る鳥たちの落とし物(フン)のなかにあります。
寄生虫である「住血吸虫」の最終宿主は、哺乳類なのです。

田んぼで考えられるのは、ムクドリ、ハシブトガラス、ハクセキレイなどです。
d0112350_010024.jpgd0112350_0103284.jpg


田んぼに落とされたフンのなかの卵が、田んぼに水が入ると水中で孵化し、
次の宿主を探す。その中間宿主となるのが、貝類です。
田んぼでは、モノアラガイ、ヒメモノアラガイ、マルタニシなどにあたります。
そしてそのあとに、貝から遊出して、最終宿主を探す。
水面に浮遊しているセルカリアがヒトの皮膚に触れると皮膚炎を起こす
ということになります。

(現在舞岡公園では、どの宿主で、
なんという住血吸虫なのかを遺伝子レベル検査中。)

日本では、ヒトの血管内に寄生して起こる「日本住血吸虫症」という疾患が、
田んぼで、ヒトが最終宿主にならないように皮膚に触れないようにしたり、
中間宿主とされたミヤイリガイの撲滅(感染が多いとされた地域)を
徹底的に行ったことで、1978年以降は、絶滅したといわれています。

舞岡では、私自身はセルカリアによる炎症になったことはありませんが、
他の田んぼでは、おじいたちは長ズボンをはくなど完全防備で、
「虫に刺されるぞ」といわれたりします。
昔から「水田皮膚炎」ともよばれているもので、
セルカリアは長年、「田んぼの生きもの」なのです。

知られざる寄生虫の世界。小さな生きものたち。
虫さされの出る生きものは、セルカリアに限りません。
田んぼの生きものと、上手に付き合うことも大切です。

今年は、なぜだか、症状(皮膚炎)が出る人が多いとのこと。
セルカリアが増えた、のでしょうか?

対策は、水面に皮膚が触れないようにすること。
具体的には、厚手のハイソックスをはくことです。

ゆいまる田は水の流れをよくすることでも対応したいなと思っています。


ーーーーーーーー

余談ですが、セルカリアより、
私は、人の作り出してしまった目にみえない放射能の方がよっぽど怖いです。
by yuima-ru_tanbo | 2011-07-06 23:39 | 「ゆいまーる」の生きものたち